【赤福 朔日餅】食べるだけなら10分で座れました|整理券のしくみと朝4時半からの過ごし方
「赤福の朔日餅、一度は食べてみたい。でも、何時間も並ぶんでしょ?」
そう思って、なんとなく先延ばしにしていませんか。
ワタシもそう思っていました。
でも実際に行ってみたら、お店の中で食べるだけなら、並んだのは10分ほどだったんです。
この記事では、2023年3月1日に夫婦で行ったときのことを、時間つきで書いていきます。
何時に出て、何時に着いて、どこに停めて、どれくらい待ったのか。
朔日餅に行こうか迷っている方の、判断材料になればうれしいです。
朔日餅、実は「並ぶ列」が2つあります
いちばん最初にお伝えしたいのが、ここです。
赤福本店の朔日餅には、目的の違う列が2つあります。
ここを知らないまま行くと、必要のない早起きをすることになってしまうかもしれません。
| 店内で食べる | 箱を買って帰る | |
| 整理券 | いりません | 必要です |
| 待ち時間 | ワタシたちは約10分 | 整理券に書かれた時間まで待つ |
| 持ち帰り | できません(その場で食べる) | できます |
よく言われる「朔日餅は何時間も並ぶ」というのは、箱を買って帰る人の話です。
お土産にしたいなら、たしかに早起きして整理券をもらう必要があります。
でも「せっかく伊勢に来たから、朔日餅を食べてみたい」だけなら、そこまで身構えなくても大丈夫かなと思います。
ちなみに、並ぶのがどうしても難しい方には電話予約という方法もあります。
販売月の前月10日の朝8時から受付が始まり、受け取りは当日の9時〜15時。
早起きが苦手な方は、こちらを調べてみてもいいかもしれません。
そもそも朔日餅とは?1月だけ、ないんです
朔日餅(ついたちもち)は、赤福が毎月1日だけ販売している限定のお餅です。
伊勢には昔から、月の初めに「無事に過ごせました、今月もよろしくお願いします」とお参りする「朔日参り」という風習があります。
その早朝から訪れる人をもてなすために始まったのが、この朔日餅なんだそうです。
そして意外と知られていないのが、ここ。
しかも、月ごとにお餅の中身が変わります。
| 二月 | 立春大吉餅 | 三月 | よもぎ餅 | 四月 | さくら餅 |
| 五月 | かしわ餅 | 六月 | 麦手餅 | 七月 | 笹わらび餅 |
| 八月 | 八朔粟餅 | 九月 | 萩の餅 | 十月 | 栗餅 |
| 十一月 | ゑびす餅 | 十二月 | 雪餅 |
ワタシたちが行った3月は「よもぎ餅」でした。
【体験】2023年3月1日、朝3時すぎに家を出ました
ここからは、実際の1日を時間つきで書いていきます。
朔日餅の販売が始まるのは朝4時45分。
おかげ横丁の朔日朝市も、4時30分から動き出します。
つまり、勝負は完全に「早朝」です。
ワタシたちは家を出たのが朝3時すぎ。
車で走って、伊勢に着いたのが4時半ごろでした。
駐車場は「五十鈴川河川敷」に停めました
車で行く場合、いちばん気になるのが駐車場だと思います。
ワタシたちは五十鈴川の河川敷にある駐車場に停めました。
内宮周辺の駐車場のなかでは少し離れた場所になりますが、そのぶん停められないということがまずありません。
早朝で人も車も動いている時間帯なので、暗さは気になりましたが、迷うことはなかったです。
正直、寒かったです
これは声を大にして書いておきたいところなんですが——3月の早朝の伊勢、寒いです。
日中の気温を基準に服を選んでいくと、確実に後悔します。
ワタシも「もっと厚着してくればよかった」と、並びながらずっと思っていました。
暗いうちから外で待つことになるので、真冬のつもりで来るくらいがちょうどいいかなと思います。
ちなみに、前泊するとかなり楽です
ワタシたちは家から直接向かったので3時起きになりましたが、伊勢に前泊すれば、この部分はまるごと省けます。
朝4時台に外に出るだけで済むなら、体力的にはずいぶん違うはずです。
ワタシたちが伊勢で泊まったなかでは、静かな森のなかに建つ伊勢 千の杜がとてもよかったです。記念日プランの記録も書いているので、よかったら。
4時39分、整理券を受け取る
到着してすぐ、赤福本店の前で整理券(時間指定券)を受け取りました。
手元に残っている整理券には、こう書かれています。
- 発行時刻:2023年3月1日 4時39分
- 番号:32番
- 指定された時間:6時30分〜7時00分
到着が4時半で、整理券が4時39分。
そこから2時間ほど先の時間を指定された、という感覚です。
整理券にQRコードがついていて、順番をメールで知らせてくれます
これは行ってみて「へえ」と思ったところなんですが、整理券にQRコードが印刷されていました。
読み込んでメールアドレスを登録しておくと、順番が近づいたときにメールで知らせてくれる仕組みです。
つまり、ずっと列に張りついていなくてもいいということ。
その間に朝ごはんを食べたり、内宮のほうへ歩いたりできるわけです。
「朔日餅=ひたすら並ぶ」というイメージが、ここでだいぶ変わりました。
待っているあいだ、パンフレットで知ったこと
整理券と一緒に、パンフレットも渡されました。
そこに載っていたのが「七月 朔日餅 笹わらび餅【新商品】」のお知らせ。
「七月の朔日餅が新しくなります」と書かれていました。
寒いなか、それを二人で眺めながら順番を待っていたのを覚えています。
こういう、その場にいないと気づかない小さな出来事が、あとから振り返ると意外と記憶に残るものですね。
店内の列は、10分ほどで座れました
さて、ここがこの記事のいちばん伝えたいところです。
整理券をもらったあと、お店の中で食べるための列に並びました。
こちらは整理券とは別の列で、待ったのは10分ほど。
注文したのは「盆(2個入)」を2人分。
お値段は1つ250円(2023年3月当時)でした。
お茶が、ありがたかった
出てきたのは、黒いお盆にのったよもぎ餅と、湯呑に入ったお茶。
湯呑には「名物」「赤」の文字。
こういうところ、さすが赤福だなと思います。
そして正直に言うと、お餅そのものより、このお茶がありがたかったです。
外で寒いなか待っていたので、温かいお茶が体にしみました。
しかもこのお茶、ただの付け合わせではありませんでした。
店頭の案内には「朔日餅のお召し上がりには『伊勢茶』の新芽を使用した有機栽培の『煎茶』をご用意いたします」と書かれています。
わざわざ伊勢のお茶を合わせてくれているわけです。
このお茶がついているだけでも、店内で食べる価値はあるかなと思います。
よもぎの味が、しっかりしていました
肝心のお餅のほうは、よもぎの香りと味がしっかりしていました。
なんとなく「上品でほんのり香る程度かな」と想像していたので、これはいい意味で予想と違いました。
餡の甘さとよもぎの風味のバランスが、朝の胃にちょうどいい感じです。
2個入りなので、二人でぺろりと食べ終わってしまいました。
もう少し食べたかった、というのが本音です(^^;
明るくなってから、おかげ横丁の「朔日朝市」へ
お餅を食べ終えて、箱も受け取って、あたりが明るくなってきたころ。
おかげ横丁のほうへ歩いていきました。
毎月1日の早朝、おかげ横丁では「朔日朝市」が開かれています。
朝市は4時30分から、各お店の朔日営業は4時45分から。
朔日参りに来た人をもてなすために、各店が限定メニューを出す——という、伊勢らしい風習です。
洋食喫茶「はいからさん」で朝ごはん
ワタシたちが入ったのは、おかげ横丁のなかにある洋食喫茶「はいからさん」。
大正時代の洋館をイメージした建物で、赤い絨毯の階段を上がった2階がお店になっています。
和一色のおかげ横丁のなかに、ここだけ洋の空気があるのが面白いところ。
このとき出ていたのが「朔日モーニング」700円(当時)でした。
黒板に書かれていた内容がこちら。
- 鶏モモ肉のパン粉焼き
- ミートボール
- からすカレイのエスカベッシュ
- スパゲッティサラダ
- 野菜サラダ
- 玉子サンドイッチ/ハムと野菜のサンドイッチ
- じゃがいものスープ
- いちごとオレンジ
- ドリンク(コーヒー・ミルク・ジュースから選択)
これで700円は、正直かなり得した気分でした。
早起きしてお餅を食べたあとに、こういうしっかりした洋食が出てくるのがまた嬉しいんです。
温かいスープが、これまた体にしみました。
ちなみに朔日朝市では、はいからさんのほかにも各店が限定メニューを出しています。
とうふや・すし久・海老丸の朔日粥、ふくすけの朔日うどん、招福茶屋の朔日にゅうめんなど。
「どこで朝ごはんを食べるか」を選ぶところから、もう楽しいです。
宇治橋までは行きましたが、お参りはしていません
ここは正直に書いておきます。
内宮の入口である宇治橋のところまでは行きました。
でも、人がものすごく多くて、お参りはせずに引き返しました。
ただ、あの人だかりには理由がありました。
宇治橋の鳥居の枠のなかに、ちょうど朝日が昇ってきたんです。
まわりの人がいっせいにスマホを掲げていて、ワタシたちもつられて足を止めました。
お参りはできませんでしたが、これが見られただけでも、来た甲斐があったなと思います。
「鳥居の真ん中から昇る朝日」は、冬にしか見られません
あとから知ったのですが、伊勢神宮でよく紹介される「宇治橋の大鳥居の中央から朝日が昇る」光景が見られるのは、11月下旬〜1月下旬——冬至をはさんだ前後1か月ほどの時期に限られるそうです。
ワタシたちが行った3月1日は、写真のとおり鳥居のなかではあるものの、中央ではなく少し右寄り。
太陽が顔を出す位置は季節で動いていくので、こればかりは時期次第ということですね。
とはいえ、そもそも朔日参りのために大勢が集まっている日です。混雑は当然といえば当然なんですが……。
「朔日餅のついでにサッとお参りもしよう」くらいの気持ちだと、たぶん同じことになります。
もしお参りもきちんとしたいのであれば、朔日餅とは別に時間を確保しておくことをおすすめします。
逆に「今日は朔日餅と朝ごはんの日」と割り切ってしまうのも、ひとつの手かなと思います。
締めは朝風呂。みたすの湯は1日だけ朝6時から
最後に寄ったのが、伊勢市内にある「伊勢・船江温泉 みたすの湯」。
ここ、普段は朝9時からの営業なのですが、毎月1日だけ「朔日風呂」として朝6時から開けてくれています。
朔日参りの人に合わせた営業なんだと思います。
3時起きで、暗いなか並んで、朝ごはんを食べて——というところに朝風呂です。
これがもう、たまりませんでした。
- 施設名:伊勢・船江温泉 みたすの湯
- 住所:三重県伊勢市船江1丁目471番3
- 通常の営業時間:9:00〜23:00(最終受付22:30)
- 毎月1日「朔日風呂」:6:00〜23:00(最終受付22:30)
- 入浴料:大人(中学生以上)平日800円/土日祝900円、小学生350円、幼児(4歳以上)200円、3歳以下無料
朔日餅に行くなら|時間割と持ち物
ワタシたちの1日を、そのまま時間割にしてみます。
そのまま真似していただいても大丈夫なくらい、ちょうどよかったと思っています。
| 3:15ごろ | 家を出発 |
| 4:30ごろ | 伊勢に到着。五十鈴川河川敷の駐車場へ |
| 4:39 | 赤福本店前で整理券を受け取る(指定は6:30〜7:00) |
| 4:45〜 | 店内で食べる列に並ぶ(約10分)→ 盆をいただく |
| 6:30〜7:00 | 整理券の時間に箱を受け取る |
| 明るくなってから | おかげ横丁「はいからさん」で朝ごはん |
| そのあと | 宇治橋まで散策 → みたすの湯で朝風呂 |
持っていくとよいもの
そのほか、あると助かるものを挙げておきます。
- スマホ(メール受信できる状態)……整理券のQRコードから順番の通知を受け取るため
- 現金……早朝の小さなお店では、あって困ることはありません
- 保冷バッグ……朔日餅は当日中が消費期限です。持ち帰るなら、季節によってはあると安心かなと思います
正直な満足度
| 朔日餅(よもぎ餅)の味 | ★★★★★ | よもぎがしっかり。お茶が最高 |
| 並びやすさ(店内) | ★★★★★ | 10分で座れたのは想定外 |
| 朔日朝市の楽しさ | ★★★★★ | 700円の朝ごはんに大満足 |
| お参りのしやすさ | ★★★☆☆ | 人が多く、宇治橋で引き返しました |
| 早起きのつらさ | ★★★★☆ | 3時起きは、やっぱり眠い(^^; |
おわりに
朔日餅は「早朝から何時間も並ぶ、ハードルの高いもの」だと思われがちです。
でも実際に行ってみると、お店の中で食べるだけなら整理券もいらず、10分ほどで座れました。
そして整理券にはQRコードがついていて、順番が来るまで自由に動けます。
思っていたより、ずっと行きやすい行事でした。
なにより、まだ暗いうちから同じ目的で人が集まっていて、
お店が明かりをつけて、湯気の立つお茶を出してくれる——
あの朝の空気そのものが、いちばんのごちそうだったような気がします。
毎月1日、お餅の中身が変わります。
2月の立春大吉餅から12月の雪餅まで、11種類。
写真は、整理券の時間に受け取って持ち帰った箱です。
包み紙には「本日中にお召し上がり下さい」の文字。
朔日餅は当日中が消費期限なので、お土産にするなら「誰にいつ渡すか」まで考えておくと安心かなと思います。
「今月は何だろう」と気にしはじめると、伊勢に行く理由が毎月できてしまいます。
それはそれで、悪くないなと思っています。
最後まで読んでいただき ありがとうございました!
あわせて読みたい(伊勢・三重の旅)
- 【伊勢】千の杜に宿泊。記念日プラン体験や この宿の特徴などを紹介|伊勢に前泊するならこちら
- 【三重・熊野エリア】おすすめホテル5選!目的別に選ぶ宿泊ガイド【2026年版】|三重で泊まる宿をまとめました
- 【ヴィソンで食事】ランチにいかが?東海初出店の名店「伊勢 翁」で美味しいお蕎麦をいただきました!|伊勢の名店の蕎麦をヴィソンで
- 【ヴィソン】醤油をつかった美味しいアイテムがそろう、伊勢醤油本舗を紹介!|伊勢のお土産を探すなら
- 【ホテル季の座 宿泊レポ】三重を代表する名宿を全力解説!客室・温泉・料金まで|三重の名宿の宿泊記
