【はじめに|このブログは2023年3月1日の記録です】朔日餅そのものは今も毎月1日に販売されていますが、価格や、おかげ横丁のお店の朔日メニューは変わっています。本文中でも都度ふれますが、お出かけの前に 赤福公式サイトおかげ横丁公式サイト で最新の情報をご確認いただけたらと思います。

「赤福の朔日餅、一度は食べてみたい。でも、何時間も並ぶんでしょ?」

そう思って、なんとなく先延ばしにしていませんか。

ワタシもそう思っていました。
でも実際に行ってみたら、お店の中で食べるだけなら、並んだのは10分ほどだったんです。

赤福本店でいただいた三月の朔日餅・よもぎ餅と伊勢茶の盆
たか
たか
「何時間も並ぶ」って情報、実は”箱を買う人”の話なんです

この記事では、2023年3月1日に夫婦で行ったときのことを、時間つきで書いていきます。
何時に出て、何時に着いて、どこに停めて、どれくらい待ったのか。

朔日餅に行こうか迷っている方の、判断材料になればうれしいです。

朔日餅、実は「並ぶ列」が2つあります

いちばん最初にお伝えしたいのが、ここです。

赤福本店の朔日餅には、目的の違う列が2つあります。
ここを知らないまま行くと、必要のない早起きをすることになってしまうかもしれません。

店内で食べる 箱を買って帰る
整理券 いりません 必要です
待ち時間 ワタシたちは約10分 整理券に書かれた時間まで待つ
持ち帰り できません(その場で食べる) できます

よく言われる「朔日餅は何時間も並ぶ」というのは、箱を買って帰る人の話です。

お土産にしたいなら、たしかに早起きして整理券をもらう必要があります。
でも「せっかく伊勢に来たから、朔日餅を食べてみたい」だけなら、そこまで身構えなくても大丈夫かなと思います。

なお、整理券は「時間指定券」であって、購入引換券ではありません。持っていても、商品が完売した時点で販売は終了となります。このあたりは赤福の公式サイトにも明記されています。

ちなみに、並ぶのがどうしても難しい方には電話予約という方法もあります。
販売月の前月10日の朝8時から受付が始まり、受け取りは当日の9時〜15時。
早起きが苦手な方は、こちらを調べてみてもいいかもしれません。

そもそも朔日餅とは?1月だけ、ないんです

朔日餅(ついたちもち)は、赤福が毎月1日だけ販売している限定のお餅です。

伊勢には昔から、月の初めに「無事に過ごせました、今月もよろしくお願いします」とお参りする「朔日参り」という風習があります。
その早朝から訪れる人をもてなすために始まったのが、この朔日餅なんだそうです。

そして意外と知られていないのが、ここ。

1月1日には朔日餅はありません。元日は特別な日なので、朔日餅の販売はお休みです。つまり朔日餅が買えるのは2月から12月までの11回ということになります。

しかも、月ごとにお餅の中身が変わります。

二月 立春大吉餅 三月 よもぎ餅 四月 さくら餅
五月 かしわ餅 六月 麦手餅 七月 笹わらび餅
八月 八朔粟餅 九月 萩の餅 十月 栗餅
十一月 ゑびす餅 十二月 雪餅

ワタシたちが行った3月は「よもぎ餅」でした。

えむ
えむ
毎月ちがうって、それだけで通いたくなるよね

【体験】2023年3月1日、朝3時すぎに家を出ました

ここからは、実際の1日を時間つきで書いていきます。

朔日餅の販売が始まるのは朝4時45分
おかげ横丁の朔日朝市も、4時30分から動き出します。

つまり、勝負は完全に「早朝」です。

ワタシたちは家を出たのが朝3時すぎ
車で走って、伊勢に着いたのが4時半ごろでした。

早朝の赤福本店に掲げられた「よもぎ餅」の看板と、朔日餅を待つ人たち

駐車場は「五十鈴川河川敷」に停めました

車で行く場合、いちばん気になるのが駐車場だと思います。

ワタシたちは五十鈴川の河川敷にある駐車場に停めました。
内宮周辺の駐車場のなかでは少し離れた場所になりますが、そのぶん停められないということがまずありません

早朝で人も車も動いている時間帯なので、暗さは気になりましたが、迷うことはなかったです。

駐車場の営業時間や料金は変更されることがあります。とくに朔日は通常と運用が異なる場合もあるので、お出かけ前に 伊勢神宮公式サイト などで最新の情報をご確認ください。

正直、寒かったです

これは声を大にして書いておきたいところなんですが——3月の早朝の伊勢、寒いです。

日中の気温を基準に服を選んでいくと、確実に後悔します。
ワタシも「もっと厚着してくればよかった」と、並びながらずっと思っていました。

暗いうちから外で待つことになるので、真冬のつもりで来るくらいがちょうどいいかなと思います。

ちなみに、前泊するとかなり楽です

ワタシたちは家から直接向かったので3時起きになりましたが、伊勢に前泊すれば、この部分はまるごと省けます。

朝4時台に外に出るだけで済むなら、体力的にはずいぶん違うはずです。

ワタシたちが伊勢で泊まったなかでは、静かな森のなかに建つ伊勢 千の杜がとてもよかったです。記念日プランの記録も書いているので、よかったら。

4時39分、整理券を受け取る

到着してすぐ、赤福本店の前で整理券(時間指定券)を受け取りました。

手元に残っている整理券には、こう書かれています。

  • 発行時刻:2023年3月1日 4時39分
  • 番号:32番
  • 指定された時間:6時30分〜7時00分

赤福本店の朔日餅の整理券(時間指定券)と、七月・笹わらび餅の案内到着が4時半で、整理券が4時39分。
そこから2時間ほど先の時間を指定された、という感覚です。

整理券にQRコードがついていて、順番をメールで知らせてくれます

これは行ってみて「へえ」と思ったところなんですが、整理券にQRコードが印刷されていました。

読み込んでメールアドレスを登録しておくと、順番が近づいたときにメールで知らせてくれる仕組みです。

つまり、ずっと列に張りついていなくてもいいということ。
その間に朝ごはんを食べたり、内宮のほうへ歩いたりできるわけです。

「朔日餅=ひたすら並ぶ」というイメージが、ここでだいぶ変わりました。

待っているあいだ、パンフレットで知ったこと

整理券と一緒に、パンフレットも渡されました。

そこに載っていたのが「七月 朔日餅 笹わらび餅【新商品】」のお知らせ。
「七月の朔日餅が新しくなります」と書かれていました。

寒いなか、それを二人で眺めながら順番を待っていたのを覚えています。

たか
たか
あのとき「新商品」だった笹わらび餅、いまでは七月の定番になっています

こういう、その場にいないと気づかない小さな出来事が、あとから振り返ると意外と記憶に残るものですね。

店内の列は、10分ほどで座れました

さて、ここがこの記事のいちばん伝えたいところです。

整理券をもらったあと、お店の中で食べるための列に並びました。
こちらは整理券とは別の列で、待ったのは10分ほど

赤福本店の店頭に並ぶ朔日餅「盆2個入 税込250円」の見本と伊勢茶の案内注文したのは「盆(2個入)」を2人分。
お値段は1つ250円(2023年3月当時)でした。

こちらは2023年3月時点の価格です。その後、赤福では価格改定が行われています。現在のお値段は 赤福公式サイト や店頭でご確認ください。

お茶が、ありがたかった

出てきたのは、黒いお盆にのったよもぎ餅と、湯呑に入ったお茶。

赤福本店でいただいた三月の朔日餅・よもぎ餅と伊勢茶の盆湯呑には「名物」「赤」の文字。
こういうところ、さすが赤福だなと思います。

そして正直に言うと、お餅そのものより、このお茶がありがたかったです。

外で寒いなか待っていたので、温かいお茶が体にしみました。

しかもこのお茶、ただの付け合わせではありませんでした。
店頭の案内には「朔日餅のお召し上がりには『伊勢茶』の新芽を使用した有機栽培の『煎茶』をご用意いたします」と書かれています。

わざわざ伊勢のお茶を合わせてくれているわけです。
このお茶がついているだけでも、店内で食べる価値はあるかなと思います。

よもぎの味が、しっかりしていました

肝心のお餅のほうは、よもぎの香りと味がしっかりしていました。

なんとなく「上品でほんのり香る程度かな」と想像していたので、これはいい意味で予想と違いました。
餡の甘さとよもぎの風味のバランスが、朝の胃にちょうどいい感じです。

三月の朔日餅・よもぎ餅のアップ2個入りなので、二人でぺろりと食べ終わってしまいました。
もう少し食べたかった、というのが本音です(^^;

明るくなってから、おかげ横丁の「朔日朝市」へ

お餅を食べ終えて、箱も受け取って、あたりが明るくなってきたころ。
おかげ横丁のほうへ歩いていきました。

毎月1日の早朝、おかげ横丁では「朔日朝市」が開かれています。
朝市は4時30分から、各お店の朔日営業は4時45分から

朔日参りに来た人をもてなすために、各店が限定メニューを出す——という、伊勢らしい風習です。

洋食喫茶「はいからさん」で朝ごはん

ワタシたちが入ったのは、おかげ横丁のなかにある洋食喫茶「はいからさん」

おかげ横丁の洋食喫茶「はいからさん」の入口と赤い絨毯の階段大正時代の洋館をイメージした建物で、赤い絨毯の階段を上がった2階がお店になっています。
和一色のおかげ横丁のなかに、ここだけ洋の空気があるのが面白いところ。

このとき出ていたのが「朔日モーニング」700円(当時)でした。

はいからさんの朔日モーニングのメニューが書かれた黒板黒板に書かれていた内容がこちら。

  • 鶏モモ肉のパン粉焼き
  • ミートボール
  • からすカレイのエスカベッシュ
  • スパゲッティサラダ
  • 野菜サラダ
  • 玉子サンドイッチ/ハムと野菜のサンドイッチ
  • じゃがいものスープ
  • いちごとオレンジ
  • ドリンク(コーヒー・ミルク・ジュースから選択)

これで700円は、正直かなり得した気分でした。

はいからさんの朔日モーニングのワンプレートとスープ早起きしてお餅を食べたあとに、こういうしっかりした洋食が出てくるのがまた嬉しいんです。
温かいスープが、これまた体にしみました。

【ご注意】メニューは変わっています。ワタシたちが食べた「朔日モーニング」は2023年3月当時のものです。現在のおかげ横丁の案内では、はいからさんの朔日限定メニューは「朔日リゾット」となっています。お出かけ前に おかげ横丁公式サイト「朔日朝市」 で最新のメニューをご確認ください。

ちなみに朔日朝市では、はいからさんのほかにも各店が限定メニューを出しています。
とうふや・すし久・海老丸の朔日粥、ふくすけの朔日うどん、招福茶屋の朔日にゅうめんなど。

「どこで朝ごはんを食べるか」を選ぶところから、もう楽しいです。

宇治橋までは行きましたが、お参りはしていません

ここは正直に書いておきます。

内宮の入口である宇治橋のところまでは行きました。
でも、人がものすごく多くて、お参りはせずに引き返しました。

朔日参りの朝、伊勢神宮内宮の宇治橋の鳥居ごしに昇る朝日ただ、あの人だかりには理由がありました。

宇治橋の鳥居の枠のなかに、ちょうど朝日が昇ってきたんです。

まわりの人がいっせいにスマホを掲げていて、ワタシたちもつられて足を止めました。
お参りはできませんでしたが、これが見られただけでも、来た甲斐があったなと思います。

「鳥居の真ん中から昇る朝日」は、冬にしか見られません

あとから知ったのですが、伊勢神宮でよく紹介される「宇治橋の大鳥居の中央から朝日が昇る」光景が見られるのは、11月下旬〜1月下旬——冬至をはさんだ前後1か月ほどの時期に限られるそうです。

ワタシたちが行った3月1日は、写真のとおり鳥居のなかではあるものの、中央ではなく少し右寄り
太陽が顔を出す位置は季節で動いていくので、こればかりは時期次第ということですね。

もし「朔日参り」と「鳥居の中央からの日の出」を両方ねらうなら、条件がそろうのは12月1日です。冬至前後の時期にあたり、その月の朔日餅は「雪餅」。1月1日は朔日餅がお休みなので、この組み合わせが成立するのは実質12月だけ、ということになります。日の出は7時半ごろ。ただしその時期の早朝はさらに寒く、人出も増えることが予想されます。

とはいえ、そもそも朔日参りのために大勢が集まっている日です。混雑は当然といえば当然なんですが……。
「朔日餅のついでにサッとお参りもしよう」くらいの気持ちだと、たぶん同じことになります。

えむ
えむ
次に行くときは、お参りをメインにして時間をとりたいな

もしお参りもきちんとしたいのであれば、朔日餅とは別に時間を確保しておくことをおすすめします。
逆に「今日は朔日餅と朝ごはんの日」と割り切ってしまうのも、ひとつの手かなと思います。

締めは朝風呂。みたすの湯は1日だけ朝6時から

最後に寄ったのが、伊勢市内にある「伊勢・船江温泉 みたすの湯」

ここ、普段は朝9時からの営業なのですが、毎月1日だけ「朔日風呂」として朝6時から開けてくれています。

朔日参りの人に合わせた営業なんだと思います。

伊勢・船江温泉みたすの湯の外観3時起きで、暗いなか並んで、朝ごはんを食べて——というところに朝風呂です。
これがもう、たまりませんでした。

  • 施設名:伊勢・船江温泉 みたすの湯
  • 住所:三重県伊勢市船江1丁目471番3
  • 通常の営業時間:9:00〜23:00(最終受付22:30)
  • 毎月1日「朔日風呂」6:00〜23:00(最終受付22:30)
  • 入浴料:大人(中学生以上)平日800円/土日祝900円、小学生350円、幼児(4歳以上)200円、3歳以下無料
営業時間・料金は変更されることがあります。おでかけ前に みたすの湯 公式サイト でご確認ください。

朔日餅に行くなら|時間割と持ち物

ワタシたちの1日を、そのまま時間割にしてみます。
そのまま真似していただいても大丈夫なくらい、ちょうどよかったと思っています。

3:15ごろ 家を出発
4:30ごろ 伊勢に到着。五十鈴川河川敷の駐車場へ
4:39 赤福本店前で整理券を受け取る(指定は6:30〜7:00)
4:45〜 店内で食べる列に並ぶ(約10分)→ 盆をいただく
6:30〜7:00 整理券の時間に箱を受け取る
明るくなってから おかげ横丁「はいからさん」で朝ごはん
そのあと 宇治橋まで散策 → みたすの湯で朝風呂

持っていくとよいもの

とにかく防寒着です。暗いうちから外で待つので、日中の気温で服を選ぶと確実に寒い思いをします。ワタシの最大の反省点がここでした。カイロもあると心強いと思います。

そのほか、あると助かるものを挙げておきます。

  • スマホ(メール受信できる状態)……整理券のQRコードから順番の通知を受け取るため
  • 現金……早朝の小さなお店では、あって困ることはありません
  • 保冷バッグ……朔日餅は当日中が消費期限です。持ち帰るなら、季節によってはあると安心かなと思います

正直な満足度

朔日餅(よもぎ餅)の味 ★★★★★ よもぎがしっかり。お茶が最高
並びやすさ(店内) ★★★★★ 10分で座れたのは想定外
朔日朝市の楽しさ ★★★★★ 700円の朝ごはんに大満足
お参りのしやすさ ★★★☆☆ 人が多く、宇治橋で引き返しました
早起きのつらさ ★★★★☆ 3時起きは、やっぱり眠い(^^;

おわりに

朔日餅は「早朝から何時間も並ぶ、ハードルの高いもの」だと思われがちです。

でも実際に行ってみると、お店の中で食べるだけなら整理券もいらず、10分ほどで座れました。
そして整理券にはQRコードがついていて、順番が来るまで自由に動けます。

思っていたより、ずっと行きやすい行事でした。

なにより、まだ暗いうちから同じ目的で人が集まっていて、
お店が明かりをつけて、湯気の立つお茶を出してくれる——
あの朝の空気そのものが、いちばんのごちそうだったような気がします。

えむ
えむ
次は9月の萩の餅を食べに行きたいなぁ

毎月1日、お餅の中身が変わります。
2月の立春大吉餅から12月の雪餅まで、11種類。

持ち帰った朔日餅の箱と、鳥居が描かれた赤福の袋写真は、整理券の時間に受け取って持ち帰った箱です。
包み紙には「本日中にお召し上がり下さい」の文字。
朔日餅は当日中が消費期限なので、お土産にするなら「誰にいつ渡すか」まで考えておくと安心かなと思います。

「今月は何だろう」と気にしはじめると、伊勢に行く理由が毎月できてしまいます。
それはそれで、悪くないなと思っています。

最後まで読んでいただき ありがとうございました!

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